今の世の中

       十二の六

 私は議論を公平にするために、もし話を厳密にすれば、貧乏人といえどもむだに物を費やしている場合はあるという事を述べた。しかしどうせ余裕のない彼らの事であるから、むだをしたとて貧乏人のは知れたものである。そこで私は再び金持ちの方に向いて、――あまりくどいので読んでくださるかた...

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私の倹約論

       十二の五

 私の倹約論は主として金持ちに聞いてもらいたいのだと言ったが、しかし私のいう意味のぜいたくは、多少の差こそあれ、金持ちも貧乏人も皆それ相応にしていることである。 徳川光圀《とくがわみつくに》卿《きょう》が常に紙を惜しみたまい、外より来る書柬《しょかん》の裏紙長短のかまいな...

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天下の公器である

 元来われわれは全力をあげて世のために働くを理想とすべきである。さればこの五尺のからだにしても、実は自分の私有物ではない、天下の公器である。なるべくこれをたいせつにして長く役に立つようにするという事は、それはわれわれの義務である。だから遊ぶのも御奉公の一つで、時によってはこのからだにも楽をさせぜいた...

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